January 17, 2005

いせ辰の千代紙

■モダンな色使いに脱帽!

本屋さんを覗いてみたら、新刊コーナーで、「Chiyogami - 江戸千代紙」という本が
目に入ってきました。厚さが4,5センチ、ずっしりと重たいので、イスに座って眺めることに・・・。

日本で唯一の江戸千代紙を扱う、という「いせ辰」の千代紙約150種を紹介している本でした。
「いせ辰」は、オリジナルの版木を江戸時代から受け継ぎ、今に伝えているという創業1846年の老舗。戦争や震災で版木を失いながらも、そのたびに多くの手間をかけて復刻してきたそうです。

谷中をお散歩していた時に、このお店にふらりと入ったが最後、色・柄の豊富な楽しさに、
なかなか出てこられなかったことを思い出しました。
千代紙は、お店の奥の棚に色別に分けて置いてあるので、一枚一枚めくりながら選んで
いきます。「これもかわいい?、あっ、これも・・・」、なあんてやっていると、あっという間に日が暮れます。

そのときに選んだのが、写真の3枚。
右から、「みだれフジ」、「縞」、「柳」、と模様に名前がひとつずつ付けられているのが、
何となく嬉しい♪

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あまりの可愛さに、折ったり切ったりだなんて、なかなかできません。
でも、「お気に入りのものは、日常生活でこそガンガンつかって楽しむ!」のがポリシー。
やっとの思いで折り目を入れ、お気に入りの本のブックカバーにしてみました。

和紙に刷られているので、程良い厚みがあって丈夫だし、大きさもハードカバーにピッタリ!
お気に入りの本にますます愛着が沸いてきます。

他の使い途で思いついたのがランチョンマット。
季節や手持ちの食器に合わせて、人数分用意しておけばOK。
普段の食事も、簡単に、雰囲気をガラっと変えることができます。

手元に最後の一枚が残っていたので、即興でテーブルセッティングを・・・。
「立てわく下り藤 四十九番」という模様の千代紙です。
たち吉のビンテージを真ん中に据えて、「レトロ・モダン・ミックス」というイメージに。

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使ってみて思うのは、色・デザインが今でも古びれることなく見える、ということ。
大好きな北欧デザインにもどことなく似ていて、「和」を意識しないで使えるのが魅力的。
江戸の先人のセンスには、心から脱帽!です。

at 01:36│ 使って楽しいモノ