January 31, 2005

福ハ内

■鬼は外、福は内?

2月3日は節分。
日本には四季もあれば、ひな祭り、端午の節句、七夕、土用の丑の日にはウナギを食べ、
中秋の名月には月見だんごをお供えし、冬至にはゆず湯につかって、・・・と、イベントが
盛りだくさん。

小さい時は、そんな行事をせっせと楽しんでいた記憶がありますが、最近は忙しさにかまけて、「ふ?ん」と横目でやり過ごしていました。

でも、もったいない!
こういった行事にちょっと心を寄せるだけで、季節の移り変わりを身近に感じ、生活にもアクセントがつくんだな、と今更ながら思うようになりました。そこで、年初に立てた「2005年のto do
list」の1つに、今までの反省も込めて、「季節の行事を自分なりに楽しむこと」、って入れてみました。

話は戻って、節分といえば「豆まき」。
炒った豆を蒔いて、年の数だけ拾って食べて、1年の無病息災を願うという風習、とはご存知の通り。

豆まきは後片付けが面倒なので、かわりに「何かカワイイものないかなぁ?」と思っていたところ、鶴屋吉信の「福ハ内」という和菓子を見つけました。

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柔らかそうでぷっくらした形と質感に、ひとめぼれ♪
杉の容器に、桃山製(白餡に卵黄などを混ぜて煉り、表面を焼いたもの)のお多福豆がころ
ころ。枡の対角線にわたしてあるのは竹の棒で、これは昔、枡でお米を量るときに、擦り切り棒として使っていたものを模したもの、とのこと。

このお菓子が作られるようになったのは、明治37年。
明治の終わり頃には、明治天皇皇后の目にとまり、それ以来、たびたび皇室お買い上げとなっているんだそうです。

眺めていてもかわいらしくて飽きなくて、食べるのがもったいないほど。でも食べてみると、予想通り、ほんのり甘くて上品なお味。このお菓子、見た目、容器、味ともに、とっても気に入りました!空き容器を何に使おうかな?と考えるのも楽しみです。
毎年12月?2月3日まで販売しているそうです。

■恵方巻き

節分つながりでもう一つ気になっているのが「恵方巻き」。
関西地方で広まったもので、節分の日の夜に、その年の恵方を向いて太い巻き寿司を無言で食べて無病息災を願う、というもの。

どんないわれがあるのか、と思って調べてみると、「福を巻き込む」海苔巻を、「縁を切らない」ために1本丸ごと食べる、ということらしい。

でもこれは、「全国海苔貝類漁業協同組合連合会」というところがはじめた宣伝。昭和30年代に海苔の需要拡大に、と考えついたとか・・・。バレンタインデーのチョコレートのようなものですね。

そうはいっても興味があるのが、浅草今半の「ローストビーフ恵方巻き」。
思いっきり便乗商品ですが、元々、太巻きの具があんまり好きではないところ、ローストビーフがはみ出さんばかりに巻いてあって、「方位磁石」のおまけ付き、というのが興味をひかれた理由。但し、2月3日のみの数量限定販売だそうで、実際には手に入りそうにないですが・・・。

今年は、久しぶりに節分気分を味わおうと思います。

at 00:06│ 舌がよろこぶモノ