March 14, 2005

絵本「バムとケロ」

■周りの人たちから学ぶ

家族、友人、同僚、その他色々なご縁で出会う方々には、とても恵まれているな、と日々感じることが多くなりました。

好きなことに専念している姿に刺激を受けたり、
「これでいいんだろうか?」と悩んだときには相談に乗ってもらったり、
ひょんな発言から道を切り開くヒントをもらったり、
何があっても穏やかな心の広さを見せてくれたときには、「ああなりたい」と憧れてみたり、
ただただ楽しい時間を一緒に過ごしたり・・・。

自分では「人に役立つことなんて何もしていないのに・・・」と思っていても、周りの人たちから見れば、何かしらの影響を与えているもの。私の周りだけを見渡してみても、その人の醸し出す雰囲気、努力している姿や笑顔、物事への対処の仕方・考え方など、傍から見ていて勉強になること多し!です。

■目上の方からはもちろん

先日、60才になられる、とある人生の先輩と食事をご一緒する機会に恵まれました。
お仕事で活躍されていらっしゃるのはもちろんのこと、心から楽しめる趣味をお持ちのため、毎日を精力的に過ごされていらっしゃる男性です。

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高い視座、幅広い人脈、豊富な経験をベースに繰り広げられるお話は、硬軟含め、楽しく尽きることがありませんでした。

気付いた時には、午前3時!眠くさえならなければ、まだいくらでもお話していたい程でした。

心に残ったお話がいくつもある中で、印象的だったのが、「self-deprecating (自分のことを控え目にね!)」という言葉。

「アメリカなどでは、人前で自分の話をするときは、『self-deprecating』な会話をするのがスマート、とみなされるんだよ」と、繰り返しお話してくれました。

特に目新しい話でもなく、頭では分かっているものの、普段、「自分がこうだった、あーだった」ということをストレートに話していたことを深く反省・・・。まだまだ修行中の身です。

■年下からも

最近は、年下の友人・知人も多くなりました。皆それぞれに魅力的で、刺激を受ける場面がちょくちょくあります。彼らからは、「新鮮な目でモノを見るコトがだんだん減って来ているな」、と気付かせてもらったり、パワーをもらったりしています。

いきなり卑近な話になりますが、ある時突然、小学2年生の姪っ子が目を輝かせながら訊ねてきました。

「なをみお姉ちゃん(と、しつけてある)の小さい時の夢って何だったの?」
日々、惰性で過ごしている私にとっては、非常に衝撃的な問いかけです。

「!?」
「私はね、プロテニス選手になりたいの。だからね、もっと練習頑張るんだー。」

(えーっと、私の夢って何だったっけ?それに夢に向かって何か努力してたっけ?)と、愕然とすると同時に、「私も努力せねば!」と、発奮させられたのでした。

■「学ぶ」とはちょっと違うけれど・・・

その彼女に、数年前に「教えて」もらったのが「バムとケロ」シリーズの絵本。カナダ在住の絵本作家、島田ゆかさんが描いています。

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一緒に暮らす犬の「バム」とカエルの「ケロ」が、楽しい事件を巻き起こすというストーリー。

表紙のキャラクターがあんまり可愛くないな・・・、と期待しないでページをめくったものの、色づかいの美しさと、描かれているインテリアの面白さに、一瞬にして引き込まれてしまいました。

家具のデザインが凝っていたり、部屋に置いてある小物がひとつずつ丁寧に描かれていて、その配置も絶妙!

それに、ページ毎に豆粒ほどの小さな脇役達が、メインストーリーの裏でこっそりストーリーを作っているのです。とにかくカワイイ♪

たまに眠る前にパラパラ眺めていますが、何度眺めてもちっとも飽きることがありません。1万部でヒットといわれる絵本の世界で、100万部を売り上げたとのことですが、それは大きくうなづけます。

老若男女問わず、バックグラウンドの異なる方々とお付き合いしていると、自分のアンテナには引っかからない多くのことを教えてもらえるんだ、と最近改めて感じているところです。

at 00:40│ お気に入りのモノ