February 20, 2006

「修道士の頭」チーズ

■花びらのように削って食べるチーズ

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スイスの北西、フランス(フランシュ=コンテ地方)との国境にあるジュラ州。そこにあるベルレー修道院で、古くから作られているというチーズがあります。

その名はテット・ド・モワンヌ(Tete de moine)

teteは「頭」、moineは「修道士」という意味で、ズバリ、「修道士の頭」

名前の由来は、修道士の剃髪とチーズを削る様子が似ているところから、という(イラストが不気味だけど笑える!)と、かつて、教会では、修道士の頭数分のチーズを蓄えていたから、という説があるようです。

公式HPをよく見ると、頭のてっぺんがツルツルの修道士達のイラスト。さらによく見ると、一番手前の修道士さんが、ジロールという専用の削り器で、チーズをひらひらと花びらのように削っています。

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ジロール、というのはフランスのジロール茸、というキノコのこと。

実物を見たことがないのですが、はなびら茸やマイタケのように、花びらのような形のキノコだそうです。

この「ジロール」にテット・ド・モワンヌを差し込み、ハンドルをくるくる・・・と回していきます。

すると表面がよれながら削れて、花びらのような華やかな形になります。(「白きくらげ」にも見えるかな?)

その花びらがジロール茸に似ていることから、この削り器を「ジロール」と呼ぶようになったそうです。

テット・ド・モワンヌは、牛乳製のセミ・ハードタイプのチーズ。オレンジ色の表皮を持ち、地味な見た目。一方、味は、こってりとしてコクのある、濃厚でインパクトのある風味を持つチーズです。

そのため、スライサーで薄く切ったとしても、風味が強く出すぎて、濃厚さばかりが強調されてしまうようです。

でも、ジロールでひとたび花びらにしてあげると、ふんわり空気を含んでちょうど良い感じ。地味だったチーズが見た目も華やかに変身し、舌触りも良く、そしてもちろん、濃厚な旨味が口の中でやさしく広がって、と?っても美味しい♪

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先日、チーズの先生+仲間達で食事に行ったマッシュルームというフレンチレストラン。

キノコ料理が豊富なお店だけに、「はなびら茸のカルパッチョ」「はなびら茸と生ハムの手打ちパスタ」なんていうメニューがありました。チーズ仲間だけに、このメニューには敏感に反応です!

話は戻って、このジロールという削り器、お値段が1万円前後もしてしまいます。私の周りでは、自宅に常備している人を見かけたことがありません。

手軽に楽しめるものとして、公式HPには、小型のテット・ド・モワンヌとジロールがセットされたモノが紹介されています(とっても可愛くて一目ボレ♪)。でも残念ながら、日本で売られているのを見たことがないのです。どこかの会社が取り扱ってくれたら嬉しいのにな・・・。

晩秋?冬が旬のテット・ド・モワンヌ。
運良くレストランで、テット・ド・モワンヌ+ジロールのペアを見かけたら、ぜひ、味わってみてください。目でも楽しめ、濃厚な旨味にも感激することうけあいです!

(注:上記のレストランにはバラエティに富んだチーズが用意されていましたが、私達が行ったときは、テット・ド・モワンヌは置いてありませんでした。念のため☆)

at 00:08│ チーズまわりのコト