December 11, 2006

シャネル日本社長の書いた小説

■新たなファンに!

2週間くらい前のこと。TVを何気なくつけてみたら、リシャール・コラスさんという、日本語を流暢に操るフランス人が出演していました。

シャネル日本法人社長を13年勤めていらっしゃる方で、在日30年ほどになるそう。番組では、彼の鎌倉の別荘が紹介されていて、日本庭園や茶室など、日本家屋の細部を残す造りになっていて、そのこだわりには、ただならぬ情熱が伝わってきました。

「へー、こんな面白い方がいたのねぇ・・・」、と不勉強な私は、そのとき初めてコラスさんの存在を知り、興味を持ったのでした。

そして偶然にもその翌日、フランス系企業に勤めるエレガントを地で行く友人から、「シャネル日本社長のコラスさんの出版記念カクテルパーティがあるんだけど、ご興味ある?」とのお誘い。

数日来の多忙さに疲れも溜まり、「んー、ちょっと難しいかな・・・」と断るところでしたが、たまたまTVを見た直後。おー、あのお方ね!と、二つ返事で出席することにしたのでした。

当日、会場のグランドハイアットに遅れて到着してみると、50名ほどの招待者は全員着席状態。大部屋で大勢がグラス片手に談笑しているとばかり思っていたので、遅刻が目立ってしまい、動揺してしまいました(汗)。

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英語のスピーチが始まっていて、「あらっ、あのコラスさんとは違う風貌ね・・・」と思いつつ友人の姿を見つけ、その横に座ってこそっと耳打ち。

「あのお方は?」「コラスさんの友人で、ここ、グランドハイアット東京の支配人よ。」「ふ?ん、そうなのね。」

その支配人のスピーチもまもなく終わり、コラスさんが紹介されて前方へ登場。そうそう、満面に笑みをたたえ柔和で人懐っこく、それでいて奥には厳しさも持ち合わせているように感じられるこのお顔!TVで拝見したのと同じ顔です。

「ボンソワール、ムッシューエマダム。」会場にはフランス人と思しき方々もちらほらいらっしゃったこともあり、この後はずっとフランス語か・・・、と思いきや、「と、フランス語で話すと困る方がいらっしゃるかもしれませんので、ここからは日本語でお話しますね」と、流暢な日本語にホッ。

なぜ、小説を書くことになったのか?シャネルの日本社長として、仕事と執筆の両立は可能だったのか?などを、ユーモアたっぷり、茶目っ気たっぷりに語ってくださったのでした。

小さい頃から文学者になりたいと思っていて、学校では文学だけは勉強しなくてもいつも満点だったこと、でも気付けば日本でホワイトカラーとして仕事をすることになってしまったこと、シャネルの懐の深い社風が自分の創造性と合っているため、今の仕事が大好きであり幸せであるということ、とはいえ、本来やりたかった事を遣り残しているのでは、、、という思いにも囚われていたのではないか?と思うようになったこと、などなど、彼のスピーチにぐんぐん惹きこまれてしまいました。

スピーチで印象に残った言葉は、
・ シャネルは商品を売っているのではなく、「夢」を売っているのである
・ 男性は後ろを振り返りながら生きていくが、女性は前向きに進んでいく


文章に関しては腕に覚えのあるコラスさんのこと。ゴーストライターを使うことを断固拒否し、自力で5ヶ月間で書き上げる、という条件を出版社に出し、書き下ろした小説がこちら。

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リシャール・コラス

遙かなる航跡

母国フランスでも、来年春に出版されることが決まり、かの地での文学賞候補としての呼び声も高いそうですよ^^

さて、場所を隣のサロンに移し、そこにはシャンパーニュやシャトー・ラグランジュがふんだんに用意され、前菜からデザートまで良い素材を惜しみなく使った料理もたっぷりふるまわれ、その上、おみやげには、コラスさんの「遙かなる航跡」まで頂き大感激♪

すべてご招待、それでいて、ここまでもてなして頂けるとは・・・。さすがシャネル☆ 食事の合間には、コラスさんから本にサインをしていただきました!

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似顔絵のハチマキには、シャネルのロゴも!

コラスさんとお会いしての印象は、「相手を選ばず謙虚である」、「公私問わず、エネルギッシュに物事に取り組んでいる」、「柔和な表情の奥に秘めた信念の強さが感じられる」ということ。

これらは常々感じていることでもあるのですが、年齢を問わず、いわゆる「うまくいっている」方の中に特に共通して見られる点。良い例として体現されていらっしゃる方を目の当たりにして再認識です。

コラスさんは、「小椋佳さんのようになるのが『夢』。ああいう方こそ、本当にバランスが取れている方です」とおっしゃっていました。

色々な意味で「バランスが取れている」状態は、私の理想とするところ。まだまだ足元にも及びませんが、一歩でもコラスさんに近づけるようになりたいものです。

at 00:09│ 日々のデキゴト