March 2006

March 27, 2006

PERIGOTの衣類入れ

■旅のお供に

食べることと同じくらい、旅行が大好き。国内ももちろん、海外も。知らない空間にポンっと放り込まれているうちに、その街の色とニオイと音が体に入ってくる、そんな感覚が大好き。

数えてみれば、今までに旅してきた国は20カ国、45都市ほど。

リピートしている街もあるので、延べにすると50都市を超えています。目指せ兼高かおる!ではありませんが、我ながら、よくもまぁ歩き回ってきたことか。アフリカと中南米が、私にとって未開の地です。

気心の知れた人と一緒の旅もあれば、気ままに心ゆくまで楽しんだひとり旅も数多くあり。

どの街も印象に残らない所はなく、出会った人たち、美味しかったもの、その時その街で感じたことなど、数々のエピソードは、 いつでも頭の引き出しから、ありありと引き出すことができるのが大切な財産です。

さて、旅する上で、必ず行うことといえば荷造り。旅の前はいつも、荷造りからワクワクします。

スーツケースは、長旅用に年季の入った昔ながらのサムソナイトを愛用していますが、ここ5年ほどは、イタリアで一目ぼれして東京で買い求めたマンダリナ・ダックが活躍中。

そしてスーツケースの中は、PERIGOTの衣類入れを組み合わせて。これが実に重宝。

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サムソナイトの時は大2つと小2つ、マンダリナ・ダックの時は大・小1つずつ使うと、すっきりぴったり収まるのです。 残りの空間に靴や洗面道具を詰め込みさえすれば、パッキングはこれでOK!

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乱雑になりがちなスーツケースの中は、このおかげで、いつもすっきり。国内旅行でも、ボストンバックにポンっとひとつ放り込んでいます。

また、衣類入れが入っていた布袋も、ロゴとイラストがなんだか可愛くて、それだけで収納袋として使えるのも魅力的。 (洗い過ぎで、色がだんだん落ちてきてしまいましたが・・・)

みなとみらいにQueen's Eastがオープンした当初、ヨーロッパからやってきたステキな雑貨店を集めた売り場がありました。ORDNING & REDAを知ったのもこの時。

残念ながら、数年前にその売り場はなくなってしまったのですが、当時、そこに入っていたPERIGOTに首ったけ。

収納用品や、キッチン道具、旅行関連グッズに心奪われ、衣類入れのシンプルでいてセンスの良い姿に出会った時には、迷わずまとめ買いしたのでした。

それ以来、10年近く愛用していますが、「見てくれのよさ」、「使いやすさ」、「家で丸洗いできる」、これに勝るモノなし!旅好きな友人にも、大・小セットにしてプレゼントしたところ、今でも喜んで使ってくれているようです。(良きモノは広める!伝道師魂)。

横浜元町にPERIGOTを扱っているお店があるようですが、大きなショップがなくなってしまったのは、かえすがえすも残念です。数年前、パリのルーブル美術館の地下のショッピングモールでPERIGOTのお店を見つけましたが、今もあるのでしょうか?

そんなところに嬉しいニュース!なんとフラン・フランで、最近、PERIGOTの商品を一部扱い始めたようです。ただ、サイトを見るにまだまだ品数も少なく、オリジナルのデザインも進化しているのでしょう、当時とはちょっぴりテイストが違ってきているみたいですが・・・。

さて、週末は、このお気に入りのPERIGOTで荷造りして、今年2回目になる旅をしてまいります。 帰国は月曜日。次回の更新は、いつもより遅くなりますのでご承知置きを?。

at 00:35|Permalink お気に入りのモノ 

March 20, 2006

FOODEX

■世界の食が大集合!

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アジア・環太平洋地域最大の食品・飲料の商談見本市、FOODEXへ初潜入!

世界77カ国・地域の飲食関連企業が出展し、今年で31回を迎えるという、大規模かつ息の長い展示会です。

会場は幕張メッセ。
余談ですが、ここは私にとって、思い出深い場所でもあり・・・。

ウン年前、国際宝飾展という展示会が幕張メッセで行われていた頃、一度、事務局メンバーとして働いたことがあったのでした。毎年、日本ジュエリーベストドレッサー賞を年代別に表彰している、あの展示会です。

前職を辞めた3日後、知人の口利きで事務局へもぐりこませてもらい、トロントへの短期留学+1ヶ月のカナダひとり旅へ出発するまでの間、約半年をそこでお世話になったのでした。

「ち?っちゃなダイヤモンドでいいから、一粒もらえないかな?」、なんていう甘い期待は当然くじかれ、会期前日には、ホコリにまみれながら泊り込みで会場設営に立ち会い、当日は、トランシーバー片手に会場内を駆けずり回る始末。ベストドレッサー賞の授賞式も、展示されているキランキランのルースダイヤモンドも、脇をすり抜けるだけでしたが・・・。

さて、本題。

会場内は大きく分けて2つ。国内出展ブースと海外からの出展ブースです。私達は迷わず海外ブースへ突進!

なんといってもイタリアパワーがダントツ!世界各国のブースがある中で、海外スペースの6分の1ほどを占める勢いで出展していました。イタリアだけで、出展企業は250社を超えているとのこと。道理で、歩いても歩いてもイタリアブースから出られない訳だ?。

チーズの王様、パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会のブース前を通りかかったら、ちょうど、パルミジャーノをまっぷたつに割るデモンストレーションに遭遇。

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40kg近くもある太鼓型のチーズの横っ腹に、ナイフを何本も指していきます。ぐるりと一周したあとも、さらに慎重にナイフを入れていくと、やがてミシミシとキレイな割れ目が出現。これは誰もができるという訳ではなく、その道のプロが手がけなければ、美しく割れないそうです。

ゆっくりとフタを開けるように上側のチーズを外せば、2年間熟成されていたチーズが、空気に初めて触れるという瞬間!削りたてほやほやのパルミジャーノのご相伴にあずかりました♪

このチーズ、どこかのクイズ番組にも出題されていましたが、現在でも、銀行からお金を借りる際に担保にできるとのこと。チーズ図鑑によると、「評価額の80%まで融資が受けられる」そうですよ。一体、いくらくらい融資してもらえるのでしょうか?

そんなこんなで気になるブースで足を止め、イタリア各地のワイン、リキュール、チーズ、オリーブオイル、プロシュット、パスタ、エスプレッソを味見していたら、たちまち腹5分目。

その他、世界10ヶ国ほどを周り、腹10分目で打ち止めにして帰ってきました。1日にしては、かなり頑張ったと思います。おかげで、お腹もパンパン、足もパンパン。

印象に残った食べ物・飲み物は、

・ プロシュット(伊): サン・ダニエーレ産
スゴイ!口の中に入れた途端、とろけてしまうよう。イベリコやハモン・セラーノ一辺倒でしたが、考えを改めます。

・ マロンペースト(仏): imbert社
ザ・マロン!栗そのもので勝負。言うことなし。フランスの有名パティシェによるマロンペーストを使ったレシピをたんまり頂いて参りました♪

・ ジャムとソース(伊): OFFICINA社
 「魚の加工品」と「ジャム」が主要製品、っていう会社は聞いたことがない!?シンプルだけどスタイリッシュなびんに入ったカラフルなジャムやソースの種類が豊富。
 パンフレットには、「このチーズにはこのジャムを合わせて」と、具体的なチーズ名をいくつも列挙。きゃぁ楽しい♪日本ではパークハイアットのデリで買えるそうです。

・ ワイン(伊): シチリアのワイン生産者DONNAFUGATA
 ワインエキスパートで、かつ、かなりのイタリア通の友人がここのワインが好きで、このブースを見つけた途端、駆け寄っていきました。
 エチケットに描かれているイラストは、すべてオーナー夫人によるもの。あまりにも私好みなのでそう言ってみると、ワインもさることながら、エチケットのイラストだけでも賞をもらっているそう。全種類集めたくなってしまいます♪モデルになっているのは、孫娘のガブリエルちゃんだそう。
 
と、ほとんどの時間を費やしたイタリアモノが中心となってしまいましたので、日本モノもひとつ。たまごにかけるお醤油です。

途中、歩きつかれて休憩していたら、たまたま相席になったホテルの経営者氏が、「これ知ってる?」と教えてくれました。一部では話題になっているそうですが、私は知りませんでした。ホテルの朝食のテーブルに常備しよう、と契約をしてきたところだそうです。

会場内では、TVや雑誌で見たことのあるレストランオーナーが、フランスの某有名ワイン生産者と商談をまとめ終えて記念写真を撮っているところや、また別の、メディアで顔の知られている飲食業界の男性が、女性陣に囲まれて名刺交換していたりする姿も見ました。

まさに飲食に関わるあらゆるモノ・ヒトが大集合です。えっ、私?まぁ、チーズ関係者ということで・・・。

at 01:39|Permalink 舌がよろこぶモノ 

March 13, 2006

春の訪れ!ブロッチュチーズ

■ナポレオンの母が愛したチーズ

コルシカ島は、ナポレオンの生まれ故郷。

ナポレオンの母親がパリに移り住んだ時、コルシカ特産のチーズが恋しくなり、ナポレオンが母のために作らせた、と記録に残っているチーズがあります。

ブロッチュという、ヤギもしくは羊、または両方のミルクを混ぜて作るフレッシュチーズです。

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山がちなコルシカ島では、厳しい地形・気候でも育ちやすいヤギや羊の牧畜が盛ん。歴史的にも、紀元前3世紀以前から、先住民がヤギや羊の牧畜をしていたらしく、ここでのチーズはもっぱら、ヤギや羊のミルクを使ったものばかりです。

チーズを作るときに余った水分(ホエイ)に、ヤギか羊のミルクを加えて作られます。ブロッチュはイタリアのリコッタチーズともよく似ていて、優しくておだやかな甘味とミルクの風味がします。

塩を加えて煮詰めていくうちにチーズの成分が固まってくるので、それを水切りカゴに入れ、水分を抜いて固まったらできあがり。

表面の縦線は水切りカゴの跡。昔はいぐさや籐で編んだカゴを使い、それに入れたまま売られていたそうですが、衛生上の理由から、最近ではプラスチック製のカゴに入れているんだそうです。

ブロッチュは上質で少量しか作られず、まさに今しか食べられない旬のチーズです。しかも、日保ちも良くないので、コルシカ島以外では滅多に手に入れられないもの。

そうはいってもさすが日本!場所は限られますが、フェルミエアルパージュなどのチーズ専門店で、季節限定で売られています。

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現地では、コルシカのチーズケーキ(フィアウォーネFiadone)や、オムレツ、ラビオリの具に使われたりしているそうですが、今回はチーズの先生オススメの食べ方、栗のペーストと一緒に。穏やかなブロッチュの甘味に栗の濃厚な風味が加わって、相性はバッチリ!チーズというよりは、デザート感覚で楽しめます。

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今回は、チーズの先生が、2年に一度、パリで開催されているサロン・デュ・フロマージュに顔を出しがてら、フランスやイギリスをあちこち旅してきたので、そのおみやげチーズをたくさん持ち帰ってきてくれました。

カタルというフランスのヤギ乳製のチーズには、木炭粉で十字架が描かれていて印象的な外観。

真ん中のチーズは、パリのチーズ屋さんのオリジナルチーズ。フランスの青かびチーズ、フルム・ダンベールの間に、レーズンやナッツ類など色々なモノが挟まっています。何が挟まっているかは秘密、ということで、その名もミステリー・ダンベール

オレンジ色のチーズは、フランスのサンネクテールというチーズに、穴を開けて作ったというミュロル。風味が穏やかで食べやすく、サンネクテールを知っている人には、同じチーズとは思えない優しさです。

総勢12種類のチーズを、手荷物で持って帰ってきてくれた先生に頭が下がると同時に、春ならではのブロッチュを取り寄せておいてくれたプランにも感激です♪

空気の匂いや草花の変化で春を感じることもできますが、チーズの旬を知ることで、季節の変化を楽しむことができるんですね。チーズは奥が深い!まだまだ知らないことばかり・・・。

at 00:52|Permalink チーズまわりのコト 

March 06, 2006

春はそこまで

■心に充電

ここのところ、平日・週末問わず出歩いている毎日。

1日中、部屋着のままで本をパラパラめくったり、DVDをぼんやり観たり、お菓子を焼いてコーヒーをゆっくり淹れたり・・・。

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たまに、そんな風に過ごす日がないと、さすがにエネルギー不足になってしまうー。

ということで、「明日は、1日中家にこもって、そば粉のクレープ焼いて、シードルかベルギービールでも飲もうかな?」と思い立ち、そのアイデアにすっかり満足。

久しぶりにのんびりできることを思うと、うきうきしながら眠りにつきました。
大好きなミモザを発見♪

ところが起きてみたら、ぽかぽかした春の陽気♪一歩も外に出ないつもりが、家の中にいるのがもったいないくらいのいい天気。こうなれば、急遽予定変更です。

とりあえずクレープの生地をささっと仕込み、お散歩へgo!

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冷え込んだここ数日はどこへやら。あちらこちらで花咲き乱れ、鳥さえずり、カメラ片手に街行くお散歩人(私を含む)もたくさん。

いつもは目に留まらない草木を眺めているだけで、顔もほころび心も緩み。途中、ランチをしたとはいえ、歩き続けること4時間ほど。気分爽快です!

その勢いで、寝かせておいたクレープの生地を10枚焼き、ガレット・コンプレにしたり、マロンペーストとフロマージュ・ブランを混ぜたものを巻いてデザート風にしたり。

普段、外出から疲れて帰ってきたら、何にもする気が起きないけれど、今日は別。また寒い日が戻りそうですが、本格的な春の訪れを心待ちにするばかりです。

at 00:27|Permalink 日々のデキゴト